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イネ (ウェセックス王) : ミニ英和和英辞書
イネ (ウェセックス王)[おう]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [おう]
  1. (n,n-suf) (1) king 2. ruler 3. sovereign 4. monarch 5. (2) king (for senior player) (shogi) 

イネ (ウェセックス王) : ウィキペディア日本語版
イネ (ウェセックス王)[おう]
イネ(Ine古英語INE CENREDING VVESTSEAXNA CYNINGラテン語INE REX SAXONVM OCCIDENTALIVM、在位688年-726年)とは西サクソン人の王で、後世にウェセックスの王として列せられた人物。
イネの時代は前王キャドワラの時代と異なり、南方に領土を大幅に拡張した前王が残した領土を維持する事が叶わず、それまで支配下に置いていたケントサセックスエセックスの領土を失った。しかしながらイネは、現在で言うハンプシャー地方の支配下を維持、前王キャドワラが東に向かっていたのに対し、領土拡張を西方の半島部に求め、これを併合し支配下にした。
むしろイネの業績は694年に記した成文法で知られている。この法はケント王国を除くアングロサクソン社会で公布された最初の成文法として知られ、現在において当時のアングロサクソン社会を知る手がかりとなっており、イネが洗礼を受けていた事もここに明らかになっている。また交易もイネの時代には大幅に増え、この時代ハムウィッチ(Hamwic - 現サウザンプトン)が重要な都市となった。現時点ではイネの名前のものは発見されてはいないが、恐らくはこの時代にウェセックスで初めて貨幣の造幣が始められたと考えられている。
イネは726年に退位、自らの王国を「若い者たち」に託してローマへと赴いたと伝記学者ベーダ・ヴェネラビリスの残した言葉に記されている。
==出自==
それ以前のものとなると文献によっては若干の差異が見られるものの、イネはチェンレッドの息子であり、その父チェンレッドはチェオルワルドの息子という事では当時の文献は一致している〔Swanton著, 「Anglo-Saxon Chronicle」、42–43頁。〕。イネの兄弟はインジルドと姉妹クスブルガクウェンブルホ(ノーサンブリア王アルドフリスの妻)が2人おり〔Kirby著、「Earliest English Kings」、143頁。〕、イネ本人はウェセックスの王女エセルブルグを妻とした〔。ベーダ・ヴェネラビリスによればイネは「高貴な血統」、すなわちゲウィセと呼ばれる西サクソン発祥の部族の血統の出自とされている〔ベーダ著、Leo Sherley-Price訳、「イングランド教会史Ecclesiastical History」、276頁。〕。
イネに関する系譜の資料は2つ、『アングロサクソン年代記』と『西サクソン王族系譜目録』がある。アングロサクソン年代記は9世紀後半、恐らくはアルフレッド大王の頃に編纂され、この一部に西サクソンの王の系譜が含まれている。しかしながら年代記の記載はしばしば系譜目録と矛盾している〔年代記と系譜目録に関する論点はYorke著、「Kings and Kingdoms」、128–129頁を参照。この2つの資料の最新版の訳文はSwanton著、「アングロサクソン年代記」、40-41頁参照。〕。
イネの前にウェセックスを統治していたのはキャドワラであったが、キリスト教に帰依し、688年洗礼のためにローマへと発ったこの王からどのような経緯を至ってイネに王位が譲られたかに関してはいささか不明瞭な点がある。西サクソン王族系譜目録によると、イネの統治は37年、退位は726年とされる。これから689年の時点では彼の王座に上っていない事になる。この事からキャドワラの退位からイネの登位までには不安定な時期があった可能性が挙げられる。イネが一時父チェンレッドのもとで統治していた可能性もあるが、このような共同王位の証拠は乏しく、むしろこの時期より遠くない頃から単独のウェセックスの統治者の副王として統治していた証拠の方が強い〔Yorke著、「Kings and Kingdoms」、145-146頁。〕。法令にはイネが父の助力を受けていた事が書かれており、記録にある下賜された土地からイネが王位に就いてからも父チェンレッドが統治していた事が判明している〔Kirby著、「Earliest English Kings」、120頁。〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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